第5回 VBA学習 ~変数~

プログラミング

今回は変数について学習していきます。

変数とは

言葉のごとく変わる数です。

では、何が変わるのか?と疑問に思いますよね?

箱の中身が変わると思ってください。

よくプログラミング学習で例えられるのは、変数とは箱のイメージと言われています。

箱の中に色々なものを入れることができます。

箱に名前をつけて中身を扱うことができるのです。

また、変数の特徴として中身を変えることができます。

例えば、「オレンジ」を変数「果物」に入れていましたが気分が変わり変数「果物」に「アップル」と入れることが出来ます。これは変数の特徴です。

では、値を変えられないものもあるのか?答えはYesです。

定数とは

変数のように値を変えられない箱のことを定数と言います。

プログラムの最初によく記述されている傾向があります。

例えば「税率」や「コード内によく記述する値」などを定数として宣言します。

定数宣言することで、宣言した1ヶ所を変更するだけでコード内全ての定数箇所が変更されるのでとても便利です。

変数と定数の書き方

まず変数や定数を扱うには宣言を行う必要があります。

簡単に言うなら「これから〇〇という箱を〇〇という型で使用するよ!」という意味です。

Dim 変数名 As データ型
Dim 変数名 As データ型 , 変数名2 As データ型

変数名 = 〇〇

Const 定数名 As データ型 = 〇〇

このように記述します。

基本的にはこの形になるので覚えておきましょう。

先ほどの「果物」と「オレンジ」「アップル」の例で変数を作成します。

Sub Test1()
    Const 定数果物 As String = "アップル"
    Dim 果物 As String

    果物 = "オレンジ"

    Debug.Print 定数果物
    Debug.Print 果物

End Sub

イミディエイトウィンドウにアップルとオレンジが順に表示されていることが確認できると思います。

次に変数の中身を変えた場合も確認してみましょう。

Sub Test2()
    Dim 果物 As String

    果物 = "オレンジ"

    Debug.Print 果物

    果物 = "アップル"

    Debug.Print 果物

End Sub

イミディエイトウインドウに表示されたのは、「オレンジ」と「アップル」だと思います。

要するに変数「果物」の中身が「オレンジ」から「アップル」に変わっていることが確認できます。

データ型の種類

変数の後ろに入力している[String]とは何か?

これはデータ型というものになります。

変数や定数の中身をあらかじめ決めておくことで、中身が何になるかを予測できるというメリットがあります。

データ型にはいくつか種類がありますので、表にしてみました。

データ型表記値の範囲
文字列型String文字列
ブール型BooleanTureまたはFalse
バイト型Byte0〜255までの正の整数
整数型Integer-32768〜32767の整数
長整数型Long-2147483648〜2147483647の整数
単精度浮動小数点型Single-3.402823E38〜-1.401298E-45
1.401298E-45〜3.402823E38
倍精度浮動小数点型Double-1.79769313486231E308〜-4.94065645841247E-324
4.94065645841247E-324〜1.79769313486232E308
通貨型Currency-922337203685477.5808〜922337203685477.5807
日付型Date西暦100年1月1日〜西暦9999年12月31日
オブジェクト型Objectオブジェクトを参照する型
バリアント型Variantあらゆる種類の値を保存できる型

以上のように、いくつか種類があります。

しかし最初から全てを覚える必要は無いです。

この中でよく使うものは太字にしてある7個程度でしょう。

さらに絞るなら「Long」「String」「Variant」の3つをまずは覚えればOKです。

まとめ

以上、今回は変数について学習しました。

値が変わっていくと言う性質は、最初は理解し難いかもしれません。

そんな時は、[F8]キーで1行ずつ実行して値がどのように変化しているのかを確認してみましょう。

変数はプログラミングを学習する上で必要な項目となります。

しっかり学習して身につけていきましょう。