今回は、前回紹介したAnaconda内ツールのJupyter NotebookとSpyderの初期設定と使い方を簡単に紹介します。
JupyterじゃなくSpyderを使いたいという人も最初の仮想環境の作成手順は同じなので、
最初だけ目を通してください!
まずは仮想環境を新規作成しましょう。
Anacondaを起動し、画面左側から順にEnvironments→Createをクリック
Nameに任意の名前を入力→Pythonにチェックを入れ緑のCreateをクリック
これで環境の新規作成は完了です。
作成した環境は上画像の赤線の部分で先ほど作成したものを選択してください。
その後、上画像の赤丸部分をクリックしJupyterもしくはSpyderをインストールしてください。
ここでさっさとSpyderを使いたいという方は、飛ばしてSpyderの項目へどうぞ
google colaboratory
Jupyter Notebookに近いものでgoogle colaboratoryというものがあります。
こちらはGoogleのアカウントを持っていれば使用できる環境になります。
メリット:開発環境を構築することなく使用することができます。
デメリット:google driveでのファイル管理が必要。
しかし、本格的な開発をする予定なら開発環境を構築しておきましょう!
※今回はこちらの説明は省きます。
Jupyter Notebook
次に、Jupyter内に開発保存用の新規ファイルを作ります。
右上のNew▼をクリック→Folderを選択すると赤丸のUntitled Folderが作成されます。
チェックをいれ、左上のRenameをクリックして任意の名前を入力してください。
先ほど作成したファイルをクリックし、右上のNew▼をクリック→Pythonをクリック
これで構築が完了し開発が開始できます。
画像の赤線部分のUntitledをクリックすれば今開発中のファイルの名前を変更できます。
赤丸の入力にコードを打ち込んでいくことになります。
試しに簡単な数式を入れて、▶実行をクリックしてみましょう。
実行されると、自動的に次の入力欄が作成されます。
赤線部分クリックで保存ができます。
次に、print(‘Hallo World’)と入力し実行してみましょう。
これをプログラムで実行するのはプログラマーになるうえでの通過儀礼のようなものらしいです。
printは(‘※’)の※部分に入力した文章を出力するコードです。
試しに他にも出力してみてください。
満足したら、左上のFile→Save and Checkpointで保存し、Close and Haltをクリックしファイルを閉じてください。
ちゃんと保存されていれば拡張子が.jpynbで保存されているはずです。
これでJupyterの基礎編は終了です。
いくつも名前を付ける部分があるので、自分でわからなくならないように気を付けてください
Jupyter Notebookの機能を把握して効率的に
- File
- [New Notebook]新規ファイルを作成
- [Open]既存のファイルを開く
- [Make a Copy]現在のファイルをコピーして新規ファイルを作成
- [Save as…]名前を付けて保存
- [Rename]ファイル名の変更
- [Save and Checkpoint]ファイルの更新時間と共に保存
- [Revert to Checkpoint]チェックポイントを以前のものに戻す
- [Close and Halt]実行環境を閉じる
- Edit
- [Cut Cells]選択中のセルを切り取る
- [Copy Cells]選択中のセルをコピーする
- [Delete Cells]選択中のセルを削除する
- [Maege Cell Above,Marge Cell Bellow]選択中のセルを上、または下のセルと結合する
- [Split Cells]選択されているセルの、カーソルが置かれているところで分割する
- [Move Cell up,Move Cell down]選択中のセルを上、または下のセルと入れ替える
- View
- [Toggle Line Numbers]セルに行番号を表示
- Insert
- [Insert Cell Above]選択中のセルの上に新規セルを作成
- [Insert Cell Below]選択中のセルの下に新規セルを作成
- Cell
- [Run Cells]セルのソースコードを実行
- [Run Cells and Select Below]ソースコードを実行し次のセルに移行。次のセルがない場合新規作成し移行
- [Run Cells and Insert Below]ソースコードを実行し、新規セルを下に作成し移行
- [Run All]すべてのソースコードを実行
- [Run All Above,Run All Below]選択中のセルまでのすべてのセル、もしくは選択中のセルの下にあるすべてのセルのソースコードを実行
- [Current Outputs]→[Clear]選択中のセルの実行結果を消去
- [All Outputs]→[Clear]すべてのセルの実行結果を消去
- Kernel
- [Restart]実行中のPythonのシステムを再起動
- [Restart and Clear Output]セルに入力されているプログラムを実行前の状態に戻す
- [Restart and Run All]Pythonのシステムを再起動し、すべてのセルのソースコードを実行
- [Shutdown]システムを終了
Spyder
次にSpyderです
まず最初にやることは日本語化です。
上のスパナマーク→アプリケーション→詳細設定→言語を日本語に設定
赤丸がコード入力部分、赤点が実行結果になってます
試しに
num = 10*5
print(num)
と入力しました。
これで、numの内容を計算式、それを表示する。というプログラムになります。
赤点部分に50と表示されてますね
title = 20*5
print(title)
と追加で入力しました。
次に右側赤線の変数エクスプローラーをクリック
すると右上に計算式の結果が表として見やすく表示されました。
こちらでもHallo Worldを実行させてみましょう。
入力内容はJupyterと同じです。
print (‘Hallo World’)
と入力しましょう。
プログラムの実行は上部の緑色の▶です。
右下の欄に表示されればokです。
最後に保存です
左上の赤丸クリックで保存になります。
任意の名前を付けて保存しましょう。
Spyderに関してはいつでもヘルプ、チュートリアルが参照できるので今回物足りなかったという方は覗いてみてもいいかもしれません。